003 | HYK

愛知県瀬戸市の山裾に位置する品野町、水野川と神社の参道の桜並木に囲まれた敷地に建つ住宅のプロジェクト。
施主が求めるアウトドアな生活に対して、土の街、陶器の街の瀬戸市に根付く土着的でアウトドアな空間を試行している。瀬戸市の伝統的な景観を形成する「窯垣」をリサーチし、再構築、生活空間に取り込む。「窯垣」は瀬戸の景観に寄与しながら、内部空間のプライバシーを確保している。水野川の河岸と山間の地形を室内まで延長し、複数のレベルを段々につないだ構成、２階の壁を大きく斜めに配置し、艶のある仕上げによって桜並木と周辺の緑を投影することで生まれる周辺の緑に囲まれた空間、そして、窯垣によって、瀬戸市の外部空間の公共性を生活空間の中で形にした。室内と屋外の活動が分けられたステレオタイプのアウトドアのイメージから脱し、敷地の魅力を最大化し、アウトドアを日常に取り込んだ生活の舞台装置としての建築を目指している。

information

status: Construction
location: Aichi, Japan
type: architecture
use: housing
site area: 281.17 sqm / 85.2 坪
floor area: 142.67 sqm / 43.2 坪